11月23日に行われる収穫感謝のお祭りで、その年の新穀を神様に奉り、恵みに感謝し、来年の豊穣を願う神事です。宮中では天皇陛下が新穀を神々に奉り、ご自身も食される重要な祭祀で、現在は国民の祝日である「勤労感謝の日」となっています。 新嘗祭の主な内容収穫への感謝: その年に収穫された新穀を、天照大御神をはじめとする神々に奉ります。来年の豊穣祈願: 感謝だけでなく、来年の一年の豊作も祈願します。宮中での儀式: 天皇が天神地祇（神々）に新穀を奉り、自らも食することで、神と契りを深めるとされています。全国の神社での祭祀: 宮中祭祀である新嘗祭は、戦後、全国の神社でも行われるようになりました。勤労感謝の日: 1948年以降、新嘗祭は「勤労感謝の日」として国民の祝日となっています。 関連する情報祈年祭（きねんさい）: 新嘗祭と対になる祭りで、五穀豊穣を祈願する神事です。新嘗祭が収穫の感謝なのに対し、祈年祭は耕作始めの時期に行われます。大嘗祭（だいじょうさい）: 天皇が即位後に初めて行う新嘗祭で、「新嘗祭」から規模を拡大した一生に一度の重儀と位置づけられています。